三味線・唄・語り~

道楽・元翁二人会

2014年06月26日 21:17

6月21日(土)にありました、道楽元翁二人会。5日前に連絡いただき、急遽、神田萩千代さんの代演で上がらせていただくこととなりました。観に行くモードでしたので、多くのプレッシャーと闘いながら、一日一日過ごしていきました。高座で、「町内会のサッカーチームでスタメン目指して練習していたらば、突然、ワールドカップに出ていいよと言われて、今、まさに、ブラジルのピッチに立っているような状態」と言ったのですが、本当にそのような心境でした。

元翁さんが、落語をフィギアスケートに例えて考えたりするというような事を伺ったことがありますが、高座の演目を何にするか、気持ちをどうもっていくか、スポーツの試合と全く変わらないと思います。こんかいは、気持ちを作っていくのが大変でした。仕事も有休をとり、稽古したり準備しました。うちの師匠に、「お二人の大事な二人会に呼んでいただくのだから、失礼があってはいけない」と言われ、浅パラではお客様に乗せていただき、三味線の調子がくるったところを笑っていただいた曲ではなく、アカペラに近い形で唄うことにしました。
本番前は緊張もピークに達し、歌詞を間違えないようにとかなんとかを越えて、もう最後は自分を信じるしかないという思いでした(笑)

毎度、一生懸命にやるしかないので、自分の出来というのは正直分からないのですが、道楽さんは、「女は度胸だ」といってくださり、元翁さんんからも高座から降りるとすぐに、「よかったよ」と声をかけていただきました。客席で見ていた先輩からも、「はまっていて、うまく主任につなげた」と言われて、役目を果たせたかとホッといたしました。私のような者を使っていただき、勉強させていただき、本当にありがとうございました。