1月3日に八戒さんの病院で高座をさせていただいたときは、一人で30分ということになったので火事場のバカ力的に、おもいっきりできましたが、翌週のケア施設では、当日の朝、発声練習できなかったのもありますが、自分では納得できない声でした。そもそも、根本的に邦楽の発声が100パーセントできているわけではないのです。
その翌日の稽古からは、杉田先生に相談し、毎回、お稽古のときに必ず発声の練習をさせてもらっています。杉田先生は現在も狂言を習われていますが、狂言の一部と民謡を♪杉田先生のような、あの声を獲得しなければ、これから語り物や、又、お座敷系のこじゃれた唄もできません。ああ、都々逸もやって欲しいと演芸仲間の方から言っていただいていますが、その、なにげなく聞こえるような唄こそ、基本の発声ができていなければできません。なので、まずは、民謡系の高座になっているわけです。いつでも、どこでも、同じレベルの発声ができるようにしたいです。
この発声オタクみたいなのは、小学生のころからです。ずっと、ずっと、歌う声を追求しています。もちろん、途中で洋楽の発声から邦楽に変わったのですが、これは芝居をしていたときの地声の発声と同じことなのだろうと思います。言葉をしゃべる、台詞を言う、邦楽の発声は言葉と大事にする発声です。